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ゴ ム 製 水 枕 歴 史


このページでは、

ゴム製 水 枕 の歴史の概略をご説明します。



                        


Index



ご希望の項目をお選び下さい。

       


 ゴム製 水 枕 の歴史・前 説

 明治時代のゴム製 水 枕 

 大正時代のゴム製 水 枕 

 昭和時代のゴム製 水 枕 
     


 平成時代のゴム製 水 枕 

 オンリーワン 水 枕 の歴史

 ダンロップ 水 枕 の歴史

  総合目次
    
みずくら
    



   ゴム製 水 枕 の歴史・前 説

    最初から私の事を申し上げて恐縮に存じます。
    私は、終戦直後の小学生のころ身体が大変弱く、しょっちゅう風邪や扁桃腺炎、原因不明の発熱を繰り返し
    学校を休んで母に看病をしてもらっていました。
    この時、母が作ってくれた冷たく気持ちよかった「チャプチャプ」鳴る 水 枕 が忘れられません。
    そのころの私は、 水 枕 が熱を取って病気を治してくれると信じていたのです。
    正に、ゴム製 水 枕 は私の「守護神」だったのです。

    当時、熱っぽいと言えば、先ず体温計で熱を計り、熱があれば 水 枕 でした。
    未だ健康保険は完備されてなく、当時は医者に掛る事は余程重い病気以外は出来ない事でした。
    ペニシリンや抗生物質の薬は一般的でなく、熱が出れば 水 枕 で静に休むのが一般的でした。
    この様に、昭和40年代までは「熱が出れば 水 枕 」が常識になっていたのです。
    一般的な家庭には、茶の間か炊事場の柱に、赤いゴム製 水 枕 が逆さに吊るされていたものです。

    実は、発熱を冷たい 水 枕 で冷やす習慣は、諸外国にはない日本独自の文化なのです。
    そのゴム製 水 枕 は、現在、保冷材を使った冷却用枕などに取って代わられ様としています。

    ゴム製 水 枕 には、保冷材を使った冷却用枕にはない優しい良さがあります。

    このページでは、ゴム製 水 枕 の歴史を紐解いてまいります。


  
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 明治時代のゴム製 水 枕 

1、明治時代に発行された医療関係図書に掲載されたゴム製 水 枕 の記事を紹介します。

明治22年10月発行・増訂補正医用器機図譜には、「水 枕」と記された図が載っています。

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上図、左から「表紙」、「目次」、「水 枕 の図」、「奥付き」の順です。

明治43年日本赤十字社編纂・甲種看護教程下巻の第十二章冷罨法には、
「冷水罨法」、「氷罨法」として下図のとおり「 水 枕 」の使用方法が記載されています。

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上図、左から「表紙」、「第十三章冷罨法 (1)」、「第十三章冷罨法 (2)」

2、オンリーワンHPの歴史、「ダンロップ水枕70年の歩み」の記事から

明治 5年の「京都博覧会」には、国名は不明ですが「ゴム枕」が出品された記録があります。
明治11年発行「医科器機図書」には 水 枕 が紹介されています。
明治36-37年兵庫県住吉・ラバー商会で 水 枕 が製造されました。
この 水 枕 は「ゴム引き製 水 枕 」と称される、ゴム引き布で作ったものでした。
明治中期にはヨーロッパ・アメリカから 水 枕 が輸入されていました。
明治42年大阪浪華ゴム製造所大島商会(現在の浪華ゴム工業梶jが、「白色ゴム 水 枕 口金付」を
完成させています。
明治43年同社では、ゴムだけを貼り合せた総ゴム製 水 枕 を発売しました。
明治時代のゴム製 水 枕 の価格は、3円50銭と伝えられています。
当時、米1升が約10銭であった事からゴム製 水 枕 の高価さが伺えます。

当時の締め金具について、ダンロップ発行「ダンロップ70年の歩み」に次の様な記事があります。
 水 枕 の口部を留める方法として、ラバー商会の締め木を使用する方法、
ヨーロッパ式のネジ口付きの二種類がましたが、締め木方式は完全に水が止まらなく、ネジ方式は
高価で、何れも完全な方法ではなかったのです。
この様な情勢のなか、明治36年宇都宮商店(現在の宇都宮製作梶j・宇都宮宇作氏が新しい締め金具の
考案を試みています。そして、明治43年新しいタイプの「コマ付締め木」を完成させました。
「コマ付締め木」の木の代りに金属を用いて、現在まで形を変える事なく脈々と受け継がれています。



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  大正時代のゴム製 水 枕 

    1、大正2年・ゴム新報社発行「薄層式水枕製造法(全)」の内容の一部を掲載します。

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      「薄層式水枕製造法(全)」の発行された大正2年より以前から、貼り合せ式ゴム製 水 枕 
      多く製造されていて、多くの業者が貼り合せ式の 水 枕 を製作する希望があった事が伺えます。


    2、明治時代に続き、オンリーワンHPの歴史、ダンロップ発行「〜70年の歩み」の記事から

      大正時代に入ってもゴム製 水 枕 は高価な商品のひとつでした。
      しかし、発熱時、頭を冷やすのが効果的である事が知られ需要が高まって来たのでした。
      それを追い討ちしたのは、大正7年のスペイン風邪の世界的大流行です。
      日本でも多くの患者を出し、貼り合せ式のゴム製 水 枕 が飛ぶ様に売れました。
      しかし、当時のゴム製 水 枕 は全て手製の貼り合せ式の 水 枕 か、
      西洋式の口金式の 水 枕 で大変高価でしたした。
      そのため、廉価なゴム製 水 枕 の開発が望まれていたのです。

      ダンロップでは、金型を使ったシームレス 水 枕 の研究を続けていましたが、10年後の大正12年、
      ついに独自のシームレス 水 枕 を完成させました。
      大正14年、浪華ゴム工業鰍焜Vームレス 水 枕 を完成、大正15年発売開始させています。
      この時代開発されたシームレス 水 枕 の原型が、普及型 水 枕 として現在まで続いているのです。
      これ以降、ゴム製 水 枕 は工業的に大量生産される時代に入ったのです。

      ちなみに、大正12年と言えば関東大震災が発生した年だったのです。



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  昭和時代のゴム製 水 枕 

  引き続き、「ダンロップ 水 枕 70年の歩み」から引用させていただきます。

  昭和元年から2年に掛けて東京を中心に流行性感冒が大流行、多くの患者や死者を出しました。
  その時、市民に頼られた家庭医療用具がゴム製 水 枕 と水銀体温計でした。
  これを契機に、ゴム製 水 枕 と水銀体温計は家庭の常備医療器具として全国的に普及し始めました。

  ○ 太平洋戦争前後のゴム製 水 枕 小売価格

  昭和15年から22年のゴム製 水 枕 小売価格を、「ダンロップ水枕70年の歩み」から、
  見てみましょう。価格は、国が定めた「まる公価格」で統制されていました。

 
公 示 日
 
シームレス式1個の価格
 
貼り合せ式1個の価格
     
 
昭 和15年9月
 
1円67銭
 
1円40銭
     
 
 〃 19年12月
 
2円48銭
 
2円18銭
     
 
 〃 21年1月
 
16円00銭
 
13円50銭
     
 
 〃 22年4月
 
25円36銭
 
17円03銭
     
 
 〃 22年10月
 
59円00銭
 
39円00銭
     
昭和13年から10年間続いたゴム製 水 枕 の統制価格は、昭和23年10月に撤廃されました。 ○ 昭和35年のゴム製 水 枕 普及率 昭和35年、朝日新聞で二人暮らしの家庭でのゴム製 水 枕 所有率の調査が行われています。 調査は、大阪とその他4都市、東京都23区、名古屋、豊橋、岐阜、四日市の 3地区に分けて行われ、内容は、家庭でのゴム製 水 枕 所有率、使用メーカーに関するものでした。 その結果を「ダンロップ水枕70年の歩み」から引用させていただきます。
     

項    目
 
大阪と
その他4都市
 
東京都23区
 
名古屋・豊橋
岐阜・四日市
     
     
ダンロップ
 
44.4%
 
18.4%
 
37.2%
     
     
そ の 他
 
33.3%
 
33.4%
 
33.3%
 
     
未所有 家 庭
 
33.6%
 
31.2%
 
35.2%
     
この結果を見ると、ゴム製 水 枕 の所有率は64%から69%、ダンロップは東京都で多く、 大阪周辺ではその他(殆どはオンリーワンと推測)が多い結果が出ています。 ○ 新しいゴム製 水 枕 の登場 昭和30年代後半、東京・小島ゴム製作所の「ベスト安定 水 枕 」が登場します。 これは、今までの 水 枕 に見られる水の動きによる不安定感を、 水 枕 の中央をゴムの柱で連結し、 水の動きを制限する事により、安定感を確保した 水 枕 です。 「ベスト安定 水 枕 」は特許製法だったので他社は追随出来ず、昭和30年台後半ベスト 水 枕 ゴム製 水 枕 の流行商品になりました。 ○ ゴム製 水 枕 に代わる、新型保冷具の登場 昭和40年、「氷の入らない氷まくら」をキャッチフレーズに「アイスノン」の登場です。 宣伝効果と使う便利さ冷蔵庫の普及に後押しされて、大々的に普及したのです。 このため、ゴム製 水 枕 の売れ行きは一時減少しましたが、ゴム製 水 枕 メーカー各社の努力で 徐々に回復したのです。 ○ ゴム製 水 枕 、小売価格の変遷 ここで、ダンロップ 水 枕 小売価格の変遷を「ダンロップ水枕70年の歩み」から見てみます。
     
種類\(S/H)年
 
S27年
 
S30年
 
S41年
 
S50年
 
S60年
 
H03年
     
     
普及型(円)
 
350
 
480
 
600
 
1,700
 
2,400
 
2,800
     
     
安定型(円)
 
-
 
-
 
750
 
2,000
 
2,700
 
3,300
     
     
子供用(円)
 
-
 
380
 
450
 
1,500
 
2,200
 
2,600
     
○ ゴム製 水 枕 メーカーとデザイン 昭和に入って、ゴム製 水 枕 の普及に伴い 水 枕 メーカーが数多く生まれましたが、 新型保冷剤の 氷 枕 が世に出てからは、現在までに徐々に寡占化されました。 現在、ゴム製 水 枕 を生産しているメーカーは数少なくなってしまいました。 その間、 水 枕 のデザインについて表面の模様に変化を求めるなど、各社工夫を凝らしましたが、 基本的に大正時代のデザインの域を出ずに現在に至っています。 これは、当初のデザインが機能的に最も使用に適したデザインであった証拠と思われます。 ○ ダンロップ・ゴム製 水 枕 の種類別・販売比率(ダンロップ水枕70年の歩み・から) ダンロップ 水 枕 の、子供用、普及型、安定型別平成6年販売比率は次のとおりです。 子供用 水 枕 :18.0% 普及型 水 枕 :30.1% ボックス型安定 水 枕 :51.9% ボックス型安定 水 枕 が過半数の51.9%を締めています。 ○ ゴム製 水 枕 と新型保冷剤 氷 枕 の使用比率 「ダンロップ水枕70年の歩み」には、昭和58年にボックス型安定 水 枕 の販売が伸びている、 と記載され、徐々にゴム製 水 枕 の良さが理解されているものと思われます。 事実、大手総合病院での比率は、ほぼ半々と言うデーターもあります。 病院など医療機関が使用するゴム製 水 枕 は、普及型が多く使用されています。
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   平成時代のゴム製 水 枕 と新しいタイプの 水 枕 

    今までにない感覚のゴム製 水 枕 

    平成時代のゴム製 水 枕 は、暫くの間、昭和時代の延長線上になり特に変化はありませんでしたが
    平成19年ギフト商品販売の「ほんやら堂」から「おやすみ羊水まくら 」が発売されました。
    「ほんやら堂」の「おやすみ羊水まくら」は、羊のぬいぐるみの中へゴム製 水 枕 を入れる
     水 枕 のひんやりグッズです。
    真夏の熱帯夜の安眠や発熱時の冷罨に、医療器具にない「ほのぼの」とした感覚に人気があります。


    一回り大きめの、普及型をした安定ゴム製 水 枕 の登場

    奈良県・木下ゴム工業 (KRC)では、平成20年から、従来の普及型ゴム製 水 枕 より一回り大きく
     水 枕 中央部上下をゴムの柱で連結した普及型の安定・ゴム製 水 枕 を発売しました。
    この 水 枕 の締め金具にはゴム製のカバーを被せる様になっていて、締め金具が不用意に外れる事を
    防ぎ、患者が締め金具で怪我をする事がない様配慮がなされています。
    更に、水の取り入れ口を一回り広くして、水や氷を入れ易く考慮されています。
    価格は、本体価格・1枚1,000円と大変廉価に設定されています。


    新しいタイプの 水 枕 ウォーター・ピロー)の台頭

    平成 7年頃、アメリカ・メディフロー社から新しいタイプの 水 枕 が発売され日本でも
    発売されています。種類は三種類準備されています。
    平成15年頃には、RAVIが発売されました。メディフローに次ぐ新しいタイプの 水 枕 です。
    メディフローより低価格なのがセールス・ポイントでしょう。
    これらの新しい「ウォーター・ピロー」は、冷却効果は持ち合わせていません。
    あくまでも、頭によくフィットするために水の柔軟性を利用した枕です。
    その意味では、冷却効果のあるゴム製 水 枕 とは違った、冷却効果のない 水 枕 なのです。

   この、ゴム製 水 枕 歴史のページは書き掛けです。逐次加筆する予定です。
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